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玄関ドアの調整依頼

ご自宅にいったい何カ所の扉やドア、窓が有るのか数えたことが有りますか?
ほとんどの扉はほぼ毎日開閉を繰り返しています。
年数が経つにつれて擦り減り、経年劣化していきます。
また、季節によっても違いが出てきます。
湿度の関係や、乾燥時期、日当たりの影響も左右されます。
汚れやほこり、ゴミが溜まり開閉困難になる事もよくあります。
室内の扉や家具などは金具の調整でスムーズになりますが、原因解決をしたわけではありません。
特に外に面している玄関ドアやサッシ窓の鍵が掛かりにくいのは、重大な問題が発生している事が有ります。
ちょっと締まりが渋いだけだから、油をさして終わり・・・それで調子が良く改善されれば一番いいのですが
扉の枠にゆがみや隙間がある、開閉すると音が鳴る
はたまた完全に締まり切らないとなると防犯上にも心配で締めきりになってしまいます。
以前に同様の症状で現調に伺ったお宅を今回紹介いたします。

新築分譲の一戸建てを30年ほど前に購入
数年前に外壁塗装工事を塗装業者さんにしてもらったそうです。
依頼を受けた問題の場所は玄関ドアでした。
締まりきる寸前でドアが枠に擦れて止まってしまいます。
結局人の手で引っ張りながら締めなくてはならない状態でした。
鍵も固くなってしまってます。
建て付けが悪く調整だけで直せるのか?あれこれ見て回ったところ
外に出てドアを遠目に見ると、玄関上の屋根部分がほんの少し垂れ下がり気味でした。
はた目には気が付かない程度の垂れですが、水平垂直を基本として見る大工目線の気付きです。
( ,,`・ω・´)ンンンンンン?これは・・・

原因究明

お客様に玄関上の部屋はドアがちゃんと締まりますか?と質問したところ
そこは和室で入口ドアも押入れも窓サッシも渋くなっていて普段は使っていないとの事でした。
現在は納戸として物が詰まっているので出入りをせず気にもしていなかったそうです。
お子さん達が成人して外で暮らしている為、結構な数の荷物がしまってあるそうです。
2階に案内されて中を拝見したところ、ん~な~るほど確かに凄い荷物の量で満載でした。
数台のタンス、小ぶりでは有りますがピアノや勉強机、本が入ったままの本棚や
衣装ケースも天井付近まで積み上げられ、解体してあるベットやマットレスもありました。
この部屋に集中的に荷が掛かり過ぎているのは明らかですね。

しかしそれだけが原因ではなく、そもそも家自体が傾いている事が問題です。
塗装工事の際に壁のクラック(亀裂)や雨樋のゆがみを指摘されたことは有りませんかと質問したところ
実はクラックが多く気になったので塗装工事したそうです・・・つまり傷口に絆創膏ですね!
頼まれた塗装屋さんは依頼通りの塗装をちゃんとこなしていますが、それ以上の事は出来ません。
本来ならばその時点で工務店などに依頼をして家の治療をしておかなければなりません。
家の外改修工事は足場を組むことが多いです。この足場というのが結構金額が掛かります。
掛け方や、工法に差は有りますが、けっして安いものでは有りません。
だからこそ足場を必要とする工事を最大限に無駄なく利用することをお勧めします。
つまり、工務店は建物のトータルメンテナンスをすることが出来るんです。
足場を掛けた時点で、屋根の点検や割れた部分の修繕、高圧洗浄でコケ落とし、雨樋いの補修や枯れ葉除去など
塗装工事の際には壁にクラックが多い場合の原因も推察することが出来ます。
必要に応じて修繕をご提案いたします。

結果、和室の荷を軽くするために重量物の整理や処分も含め、梁や柱の補強を施す提案をしました。
玄関ドアは交換をおすすめしましたが、極力お金を掛けない方向でやりたいとの事でしたので
限界までの調整をして開閉が出来るようにしました。
また、室内のドアや窓、襖は丁番の調整とドアの一部を削り研磨する事で枠や床に当たらないように改善作業をしました。

高額なマイホームを少しでも長くいい状態に保ち、快適に住めるようにするには
早めのメンテナンスが重要です。
先延ばしにすればするほど、結果修理が増え金額も上がってしまいます。
些細な不具合を見逃さず、素早い対応こそ実は安く抑える事が出来ます。